京都に生まれた洋画家・須田国太郎(1891~1961)は、現在の京都大学で美学・美術史をおさめ、関西美術院でデッサンを学んだのちに渡欧。多くの日本人画家はパリへ向かった時代に、須田はスペインへ留学し、ヴェネツィア派の色彩理論やバロック絵画の明暗法を学んだ。
帰国後は日本独自の油絵を探求し、個展、独立美術協会展などで活躍した。油絵では比較的珍しいモチーフ(動物や社寺)を手掛け、重厚で精神性豊かな絵画作品をのこしている。
絵画理論をもとに、実作の深化を目指した須田。「法観寺塔婆」「犬」など代表作も含む、初期から晩年までの作品から、その芸術世界が紹介される。
【会期】 2012年12月1日(土)~2013年2月3日(日)
【会場】 京都市美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町124)☎075-771-4107
【休館】 月曜(ただし1月14日開館)、12月28日(金)~1月2日(水)
【開館時間】 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般1,000円 高大生800円 小中生500円
【関連リンク】 京都市美術館 公式ホームページ
講演会
「京都独立美術と須田国太郎」
1月26日(土) 14:00~15:30
「スペインで出あったもの」
2月2月(土)14:00~15:30
【講師】 尾﨑眞人(同館学芸課長)
【会場】 同館講演室