佐伯留守夫・齋藤誠治・篠崎明雄 宇都宮が生んだ彫刻家三人展
佐伯留守夫(1912~86)は、木彫を中心に直立した人物像を制作し続けた。37年東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、近代的な木彫着彩の作品で改組第1回文展に入選。その後次第に様式的な造形美を追求していく。
齋藤誠治(1933年生まれ)は、石彫を中心に木彫やブロンズ鋳造など、今なお旺盛な制作を続ける。東京藝術大学卒業後、アメリカへ渡り、その後はニューヨークを中心に活動。一貫して〝いのち〟をテーマにし、抽象的で、より具体的な〝いのちのかたち〟を示す。
篠崎明雄(1934~93)は、木彫とブロンズ鋳造を中心に、静かに佇む独特の造形を生み出した。東京藝術大学卒業後、新制作協会を中心に作品を発表。72年東京藝術大学の職を辞した後、私費でヨーロッパへ留学。その後の作品は植物的な生命を感じさせる造形で、宗教的な厳かさを持つ。
本展では3人の作品を約120点紹介する。
【会期】 2013年1月6日(日)~2月11日(月・祝)
【会場】 宇都宮美術館(栃木県宇都宮市長岡町1077)
☎028-643-0100
【開館時間】 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
【休館】 月曜(1月14日は開館)、1月15日(火)
【料金】 一般700円 高大生500円 小中生300円 (市内在住または市内の学校に通学している小中高生無料)
障害者手帳をお持ちの方及び介護者1名は無料
【関連リンク】 宇都宮美術館 公式ホームページ
ワークショップ「樹の記憶」
2月2日(土)、2月3日(日)10:00~16:00
【講師】福田順忠(彫刻家)
無料、20名(両日とも参加可能な中学生以上)
要申込み
「新美術新聞」2013年1月21日号(第1301号)4面より