原爆投下直後の広島の惨状を描いた共同制作「原爆の図」をはじめ、戦争や公害など、人が人を傷つけることの愚かさを作品を通じて生涯訴え続けた丸木位里(1901~95)と丸木俊(1912~2000)夫妻。
今展は、位里・俊の画業を様々な作品を通じて振り返る檜画廊恒例の企画展。今年は2人が国内外の旅の途上で描いた水彩や水墨作品を中心に、昨年復刊された俊の絵本『うさぎのまごころ』(1980年 世界文化社刊)の原画、版画作品などを38点を展示。平和を祈る心で描き続けた2人の作家、その新たな一面を知るよい機会となることだろう。
【会期】 2013年3月4日(月)~16日(土)
【会場】 檜画廊(東京都千代田区神田神保町1-17)
☎03-3291-9364
【休廊】 日曜
【開廊時間】 11:00~18:30 (土曜は16:30まで)
【料金】 無料
【関連リンク】 檜画廊 公式ホームページ
「新美術新聞」2013年3月11日号(第1306号)8面より