愛知県立芸術大学大学院を修了し、現在は立軌会同人として同展への出品を重ねる洋画家・遊馬賢一(1950年埼玉県生まれ)。その作風は、対象を柔らかく包みこむ筆致をもとに、美しい諧調をなす色彩感覚に根ざす。心の奥隅にある記憶や感情へ優しく作品は働きかけ、画面と向きあう者へ、深々とした喜びをもたらしてきた。
今展は油彩を中心に水彩も織り交ぜた約30点が出品。イタリア、フランス、日本の風景を中心に、外国玩具を描いた初の試みも披露される。どこか懐かしい甘やかな魅力とともに、新たな展開も楽しみたい。
【会期】 2013年3月10日(日)~24日(日)
【会場】 ギャラリーユニコン(埼玉県川越市中原町2-23-2)
☎049-229-5201
【休廊】 水曜
【開廊時間】 11:00~18:00(最終日のみ16:00まで)
【料金】 無料
「新美術新聞」2013年3月11日号(第1306号)8面より