乙丸哲延水彩画展 フランス、イタリアを中心に
ヨーロッパの美しい情景に独自のエッセンスを加えた風景画で、独立展を中心に活躍する洋画家・乙丸哲延(1948年東京都生まれ、東京藝術大学卒業、独立美術協会会員)。
本展では、透明水彩による繊細な技でその場の空気感をも表現した作品など約30点を展示。大きく蛇行するセーヌのゆるやかな流れと古き良き街並が調和する「レザンドリー」をはじめ、フランスやイタリアを中心とした風景の、あるがままの美しさを描き取っている。
【会期】2012年7月2日(月)~8日(日)
【会場】ギャラリー喜久田(東京都中央区銀座6‐5‐12)
☎03‐3574‐7707 【休廊】 無休 【料金】 無料
木津文哉展 Shikisai Zukan
ブリキのおもちゃや看板を、手ざわりまで思わせる精緻な筆致から描く木津文哉(1958年静岡県生まれ、東京藝術大学教授、独立美術協会会員)。極めて写実的でありながら細密ではなく、油絵らしい骨太さが特徴の画家が、色鉛筆による新作を見せる。
公認ガイドブック「江戸名所で歩く 大人の東京スカイツリー」でも見られるように、木津の色鉛筆は堅牢な感触も残しつつ、軽やかにして明るい。まるで美しい「色彩図鑑」を見るような“眼”の喜びをもたらしてくれるのだ。新作20余点を堪能したい。
【会期】2012年7月4日(水)~10日(火)
【会場】日本橋三越本店本館6階美術特選画廊(東京都中央区日本橋室町1―4―1)
☎03―3241―3311 【休廊】 無休 【料金】 無料
【巡回】8月28日(火)~9月3日(月)高松三越
松村浩之展
筋骨たくましい男たちに自らを投影し、強さと弱さを併せ持つ「人間」そのものの姿を描き出す洋画家・松村浩之(1978年山口県生まれ、独立美術協会会員)。
女性の姿を配した新しい画面構成で、人間の「生の循環」を表現した作品など、10余点による展観から作家の世界観の広がりを垣間見ることができる。
【会期】2012年7月5日(木)~10日(火)
【会場】紀伊國屋画廊(東京都新宿区新宿3‐17‐7紀伊國屋書店新宿本店4階)
☎03‐3354‐7401 【休廊】 無休 【料金】 無料
「新美術新聞」2012年7月1日号(第1284号)4面より