【上野】 有栖川宮・高松宮 ゆかりの名品

2013年05月17日 13:08 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

内裏雛祭り 静岡県蔵

内裏雛飾り 静岡県蔵

 

上野の森美術館の母体である日本美術協会は、明治12(1879)年に龍池会(りゅうちかい)として発足し、同20年に日本美術協会と名称を改めた。わが国で最初に設立された美術団体で今年創立125周年を迎える。

 

初代総裁に有栖川宮熾仁親王、第二代に威仁親王、そして昭和に入り第四代総裁に高松宮宣仁親王を戴く。同協会は、明治期においては日本美術の振興と海外への紹介に努め、現在では上野の森美術館の運営と「高松宮殿下記念世界文化賞」の顕彰を活動の軸とする。

 

有栖川宮家伝来のディナーセット 上野の森美術館保管

有栖川宮家伝来のディナーセット 上野の森美術館保管

今展では有栖川宮・高松宮両家の美術工芸品を中心に、宮中行事や日常で使われた調度品、茶器など合わせて約200点を展示。歴史的に重要な「錦の御旗」や「五箇条御誓文」の原本、有栖川宮家のディナーセット等は、宮家の歴史と雅、その生活ぶりを今に伝えて興味深い。

 

同時に日本美術協会と関わり深い作家の絵画、彫刻、工芸作品により、近代の美術界で大きな役割を果たしてきた同協会の足跡をたどる。

 

【会期】 2013年5月21日(火)~7月14日(日)

【会場】 上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)☎03-3833-4191

【休館】 6月17日(月)

【開館時間】 10:00~17:00(金曜のみ19:00まで、入館は閉館30分前まで)

【料金】 一般1000円 大学生800円 中高生600円 小学生以下無料

【関連リンク】 上野の森美術館

 

ギャラリートーク

「日本美術協会の歴史と作品」

【日時】 2013年5月31日(金) 17:30~

【講師】 佐藤道信氏(東京藝術大学教授)

※申込不要、参加無料(要入場券)

 

「ボンボニエールと宮中饗宴」

【日時】 2013年6月7日(金)

【講師】 長佐古美奈子氏(学習院大学史料館 学芸員)

※申込不要、参加無料(要入場券)

 

「新美術新聞」2013年5月21日号(第1312号)1面より

 

 


関連記事

その他の記事