【箱根】 モザイク美の世界 〈招待券プレゼント〉

2013年05月24日 11:02 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

「ミルフィオリ・グラス・ランプ」 1910年頃(ヴェネチア)箱根ガラスの森美術館 蔵

「ミルフィオリ・グラス・ランプ」
1910年頃(ヴェネチア)箱根ガラスの森美術館蔵

ヴェネチアン・グラスと里帰りした箱根寄木細工

 

 

箱根ガラスの森美術館で、国と素材を異にする2つの「モザイク美」を一堂に会した展覧会が開催される。

 

まずイタリアのモザイク。ヴェネチアン・グラスを代表する匠の技を凝らした花模様や幾何学模様の鮮やかなモザイク・グラスは、紀元前1世紀の古代ローマ時代にすでに同様の技法で器などが制作されていたが、制作工程が複雑なため、やがてその技術は消失する。

 

ヴェネチアでは制作技法を研究し、19世紀後半にヴィンツェンツォ・モレッティ(1835~1901)が古代ローマ時代のモザイク・グラスの皿や坏類を次々と復元した。古代のモザイク模様を見事に甦らせたヴェネチアン・グラスの技術力は高く評価されていく。

 

「ライティングビューロー」明治時代(箱根)                             金子皓彦氏蔵

「ライティングビューロー」明治時代(箱根)    
金子皓彦氏蔵

一方、日本のモザイク。木の美しさを活かし、精緻な幾何学文様を作り出す日本の寄木細工は1873年にウィーン万国博覧会で紹介され、ヨーロッパで人気を博していた。明治時代に入ると、箱根では外国人向けの小さな箱からライティングビューローなどの大きな家具に至るまで盛んに制作され、ヨーロッパを中心に輸出された。

 

今展では、ヴェネチアのモザイク・グラス約90点と、ヨーロッパから里帰りした箱根寄木細工30点を合わせた約120点を展覧する。展示構成は、「西洋の美と東洋の美─モザイク・グラスと箱根寄木細工─」、「モザイク・グラスの可能性」「古代モザイクガラスへの憧れ」の3部立てで、皿、碗、花器など古代ローマ時代や近現代のモザイク・グラス、ライティングビューローや扇形箱などの寄木細工作品を展示。

 

ガラスと木という異なる素材の織り成す多彩なモザイク美の競演を味わいたい。

 

ドージェ ニッコロ・マルチェッロのモザイク画

ドージェ ニッコロ・マルチェッロのモザイク画

【会期】 2013年4月20日(土)~11月24日(日)

【会場】 箱根ガラスの森美術館(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48)☎0460-86-3111

【休館】 無休

【開館時間】 9:00~17:30(入館は閉館30分前まで)

【料金】 一般1300円 大・高校生1100円 小・中学生800円 65歳以上1200円 障がい者手帳持参者と介助者1人500円

【関連リンク】 箱根ガラスの森美術館

 

「新美術新聞」2013年5月1・11日号(第1311号)1面より

 

〈招待券プレゼント〉

同展の招待券を、5組10名様にプレゼントいたします。

メールのタイトルに「モザイク展 招待券プレゼント」とご記入の上、①郵便番号②住所③氏名④年齢⑤職業⑥当サイトへのご意見 を以下のメールアドレスまでお送りください。

present@art-news.co.jp

締切 6月15日必着

 

※応募多数の際は抽選とさせていただきます。なお当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。

 


関連記事

その他の記事