先鋭的かつ実験的な作風を特徴とする美術家であり、同時に母校・京都市立芸術大学での長年の教鞭と、同大の構想設計専攻を形作ったことでも記憶される、関根勢之助(1929~2003)。独立展への入選後、「ゼロの会」「VOLの会」の設立など、美術家のみならず、文学者、研究者らとの交流から、幅広い活動を繰り広げた。
今展では原発の問題を示唆した「炉と灰」(1993)、目を閉じて描いた「ブラインドドローイング」や立体の小品、関連資料などの展示から、活動の全貌を紹介。岩城見一らが寄稿した作品集(美学出版)もあわせて刊行される。
【会期】 2013年6月1日(土)~7月15日(月)
【会場】 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(京都市中京区油小路通御池押油小路町239―1)
☎075―253―1509
【休廊】 月曜
【開廊時間】 11:00~19:00(入場は18:45まで)
【料金】 無料
【関連リンク】 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
「新美術新聞」2013年6月11日号(第1314号)4面より