アクリルやLEDの素材のほか、映像媒体を用いて人間、自然、生命などの宇宙観、芸術観を表現する現代美術家の岩澤有徑(1958年京都生まれ)の個展が開かれている。
昨年、岡山・奈義町現代美術館ギャラリーで大規模な個展を開催したことは記憶に新しい。サブタイトルである“はるかなる宇宙と未来へ”と題し発表を続ける思いを「創造の歴史の中で、自分の生きている時間を確認することが私の作品」と語り、「絵画」という表現を様々な素材と手法を通して「視覚」へ働きかけることが制作の原点となっている。
薄い半透明素材を通して下図が透けて見える作品は、中に含まれる空気を一体化させて揺らぎや二重構造の面白さを、またクラゲを撮影して大画面に投影する作品は、人類より先に生息していたであろう生物の神秘的な姿をとらえている。さらに、ランダムに点滅するLED照明作品は、楽譜の配列をプログラミング化して視覚化している、という。
今展には、DVDを4枚使用した新たなクラゲ映像作品のほか、新作のLED作品などを出品。言葉で伝わりづらい感情や感覚を、異なるメディアを融合し表現する。
【会期】 2013年6月18日(火)~7月7日(日)
【会場】ギャラリーあしやシューレ(兵庫県芦屋市親王塚町3-11) ※アクセス
☎0797-20-6629
【営業時間】 12:00~19:00 ※最終日は17:00まで
【休廊】 月曜
【料金】 無料
【関連リンク】 ギャラリーあしやシューレ
【トークイベント】
「21世紀になって美術は、どう変わったのか?」
【日時】 6月22日(土)14:00~
【出演】 坂上義太郎氏(BBプラザ美術館顧問)×岩澤有徑