棟方志功が愛蔵していた、萬鉄五郎(1885~1927)の「口髭のある自画像」が同館に寄贈され、40年ぶりに公開される。棟方は萬を日本の真実を油絵でなしとげた無類の人と手ばなしで認め、「わたくしは萬氏の繪の事については、際限を持たない。それ程、わたくしは『萬鐵に首ったけ惚れて』いるのだ。仕方がないほど、参っているのだ。」(『萬鐵』の繪心」『板響神』1952年刊)と記している。
今展では、棟方の思いを綴った直筆原稿のほか、新たな収蔵作品とあわせ、萬の足跡を補完する。
【会期】 2013年4月20日(土)~7月7日(日)
【会場】 萬鉄五郎記念美術館(岩手県花巻市東和町土沢5区135)
☎0198-42-4402
【営業時間】 8:30~17:00(入場は閉館30分前まで)
【休館】 月曜(祝日の場合はその翌日)
【料金】 一般400円 高・大学生250円 小・中学生150円
【関連リンク】 萬鉄五郎記念美術館
「新美術新聞」2013年6月11日号(第1314号)4面より