【日本橋】 田辺小竹・彦十蒔絵展 竹×漆 「プライスコレクションの若冲」

2013年06月25日 18:08 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

「孤高」 ― 鷲図 72×13×24.5cm

 

東京藝術大学を卒業後、父である3代田邊竹雲斎に師事。代々受け継いだ技術を習得しながら、伝統の竹工芸、竹によるアート作品・インスタレーションを国内外で発表する田辺小竹(1973年大阪府堺市生まれ)と、輪島に生まれ育ち、漆器産地の地の利をいかして分業による制作チーム「彦十蒔絵」を主宰。漆芸の魅力と可能性を探求する若宮隆志(1964年石川県輪島市生まれ)。今展では、竹の田辺と漆の若宮、2人のコラボレーションによる「現代の若冲」を発表。伝統工芸の新たな可能性を提案する。

 
2011年12月、京都で開催されたシンポジウム「文化財の現在・過去・未来‐モノの記憶を残す方法‐」において、田辺はパネラーの一人として日本美術・江戸絵画コレクターのジョー&エツコ・プライス夫妻と同席。東日本大震災以降、日本の未来を背負う子供たちのために、そして、日本美術・日本工芸のために尽力する夫妻に感銘を受け、夫妻所蔵の若冲作品を題材とした作品制作を申し出た。プライス夫妻もこれを快諾、本展に対しても「作品は優美でありながら重厚で、古い古い時代から受け続けられて来た日本の伝統を若い作家達がしっかりと継承されている事に、大きな喜びと希望を感じております」と言葉を寄せている。

 

 

「飾り箱」 ― 紫陽花双鶏図 32.5×22.5×8cm

本展では、伊藤若冲をモチーフとした田辺と若宮の合作を中心に、伝統にもとづいた造形美溢れる竹芸作品や蒔絵を施した作品など、各々の力作も合せて一堂に展覧。素材は異なっても、それぞれの個性を十分に発揮して現代工芸のあり方を真摯に追求している作家の競演をぜひ楽しんでほしい。なお、題材となった若冲作品は岩手県立美術館「若冲が来てくれました プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」に出品中(7月16日まで)。同館の会期終了後は、福島県立美術館に巡回する(7月23日~9月23日)。

 

 

「提若」 ― 虎図 8×5×11.5cm
「根付け」 ― 虎図 2.2×2.2×3cm

【会期】 2013年6月29日(土)~7月2日(火)

【会場】 髙島屋日本橋店 6階美術画廊(東京都中央区日本橋2―4―1)

☎03―3211―4111

【休廊】 無休

【料金】 無料

【営業時間】 10:00~20:00 ※最終日は16:00閉場

【関連リンク】 髙島屋日本橋店 6階美術画廊

 

【関連ページ】 ジョー&エツコ・プライス夫妻インタビュー

 

 

 

 

 

 

 

 


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