自著『東京繁昌記』や永井荷風『濹東綺譚』への挿絵も知られる木村荘八(1893~1958)。春陽会の草創期に重要な役割を果たした足跡が、油彩画、挿絵原画から紹介される回顧展である。
フュウザン会、草土社の結成に参加し、木村は東京をいきいきと情感豊かに描き出した。また、美術の翻訳・執筆を手がける“マルチ”な顔もあわせもつ。岸田劉生ら同時代の画家も展示され、時代の空気とともに、多面的な木村の魅力を知ることができる。
【会期】 2013年7月13日(土)~8月25日(日)
【会場】小杉放菴記念日光美術館(栃木県日光市山内2388―3)☎0288-50-1200
【休館】 月曜、祝日のとき翌日
【開館時間】 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般700円 大学生500円 高校生以下無料
【関連リンク】小杉放菴記念日光美術館
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「新美術新聞」2013年7月11日号(第1317号)4面より