古美術への入門として定期的に開かれてきた「美術の遊びとこころ」シリーズ。5回目の今回は、美術館などで目にするものの、読み方やその意味のわからないことが多い専門用語を解説する「飛び出す美術辞典」がテーマとなる。
古美術の用語は「葦手絵(あしでえ)」や「雲母摺(きらずり)」、「誰が袖(たがそで)」「楽焼(らくやき)」などと字面からだけではなかなかわからない。そこで、実際の美術品を用語とともに展示し、実物を見ながら勉強してしまおうという贅沢な試みである。
展示方式は50音順の辞典方式。三井記念美術館が収蔵する重要文化財を含む絵画や書跡、陶磁器、漆工品、金工品、染織品などを「あ」から展示。順に見ていけば、これまで馴染むことが難しかった用語も、しだいに身近に感じられることだろう。
なお、「う」の「雲龍」の項では、狩野探幽の「雲龍図」が特別出品。東日本では初公開となる。
【会期】2012年6月30日(土)~8月26日(日)
【会場】三井記念美術館(東京都中央区日本橋室町2-1-1三井本館7階)
☎03-5777-8600 【休館】月曜、8月13日開館
【開館時間】 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】一般1000円 大学・高校生500円 中学生以下無料
【関連リンク】 三井記念美術館 公式ホームページ
※ 会期中、作品保護のため一部展示替あり