キーワードは「色」。古代以来、絵の具の色のもとになっているのは天然顔料が中心で、その色数も限られていたが、18世紀に入ると人工的に顔料が工業生産され、今日市販されている絵の具の数は、100色を超える。ルノワールやボナール、マティスのように「色彩画家」と呼ばれる画家たちがいる一方、ルドンのように白と黒のモノクロの世界を好んだ画家もいる。
展示される約170点には、マティスの挿絵本『ジャズ』の版画20点、近年新たにブリヂストン美術館のコレクションに加わったルドンのリトグラフ集『夢想(わが友アルマン・クラヴォーの想い出に)』、猪熊弦一郎の水彩画が含まれる。また「追悼・ザオ・ウーキー」展も併設。ザオ・ウーキー氏の作品9点を展示して同氏を偲ぶ。
【会期】 2013年6月22日(土)~9月18日(水)
【会場】 ブリヂストン美術館(東京都中央区京橋1―10―1)☎03-5777-8600
【休館】 月曜、ただし祝日開館
【開館時間】 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般800円 65歳以上600円 大学・高校生500円 中学生以下無料 障害者手帳持参者と同伴者2名まで半額
【関連リンク】 ブリヂストン美術館
「新美術新聞」2013年7月11日号(第1317号)4面より