1980年代初頭のデビュー以来、多方面へ大きな影響をもたらしてきた美術家・大竹伸朗(55年東京生まれ)。絵画、立体、写真にエッセイや音楽と様々な表現手段を横断しつつ、圧倒的な質・量の作品を生み出してきた。
国内では久しぶりとなる大規模な新作展の今回、焦点を当てるのは、「大竹伸朗の現在」。昨年、ドイツ・カッセルでの国際展「ドクメンタ」へ日本人として唯一招聘され展示した「モンシェリー:自画像としてのスクラップ小屋」をはじめ、タイルと陶板による新作「焼憶」にネオン管を大量に用いた立体作品「時憶/雲」、館の建物に付けられた「宇和島駅」のネオンサインなど、新作、国内未発表作を中心に構成。四国・宇和島へ移住して25年、今後の新たな展開も予感させる展観となる。
なお、同じく香川県内の高松市美術館では「大竹伸朗展 憶速」を9月1日まで開催中。また、瀬戸内国際芸術祭2013でも「女根 めこん」(香川県・女木島)が開催中。
【会期】 2013年7月13日(土)~11月4日(月・祝)
【会場】 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川県丸亀市浜町80-1)☎0877-24-7755
【休館】 会期中無休
【開館時間】 10:00~18:00(会期中の第2・4土曜日は21:00まで、入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般950円 大学生650円
【関連リンク】
「新美術新聞」2013年8月21日号(第1320号)4面より
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