【広島】 アート・アーチ・ひろしま2013

2013年08月16日 10:20 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

 

広島市中心部に位置する広島県立美術館、ひろしま美術館、そして広島市現代美術館の3館は、それぞれ異なる時代、地域の美術品を収蔵し、戦後の広島の文化復興と発展を担ってきた。「アート・アーチ・ひろしま2013」は、その3館が共通のテーマのもとに展覧会を同時開催するという初めての試み。広島とゆかりの深い芸術家イサム・ノグチをキーアーティストに、各館それぞれの視点で企画展を構成、広島からアートを通じて「平和」への思い、未来への「希望」のメッセージを発信する。

 

【会期】 2013年7月3日(水)~9月16日(月・祝)

 

ピース・ミーツ・アート!

北脇昇「クォ・ヴァディス」 1949年 東京国立近代美術館蔵

「破壊から再生へ」、「対話」、「未来」といったコンセプトを基に、岡本太郎やパブロ・ピカソ、平山郁夫、内藤礼など、時代やジャンルを越えた様々な作家たちの作品を通して、「平和」と「未来」の可能性を表現する。

 

【会場】 広島県立美術館(広島市中区上幟町2―22)

☎082-221-6246 アクセス

【休館】 会期中無休

【開館時間】 9:00~17:00 (金曜は20:00まで、入館は閉館30分前まで)

【料金】 一般800円 高・大学生400円 小・中学生無料

【関連リンク】 広島県立美術館

 

 

イサム・ノグチ~その創造の源流~

イサム・ノグチ「レダ」 1928年 ノグチ・ミュージアム, ニューヨーク ©The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York

生涯を通じて各国を旅し続け、その中から様々な影響を受けつつ独自の芸術を開花させていった彫刻家イサム・ノグチ。市内の平和大橋、西平和大橋をデザイン し、平和記念公園にある原爆慰霊碑の原案も設計するなど広島との関係も深い。今展では、ノグチに影響を与えたであろう彫刻家・画家・デザイナー、あるいは親しく交友した人々に関わる作品にスポットを当てながら、ノグチの創造の源流をたどる。

 

【会場】 ひろしま美術館(広島市中区基町3-2 広島公園内)

☎082-223-2530 アクセス

【休館】 会期中無休

【開館時間】 9:00~17:00 (入館は閉館30分前まで)

【料金】 一般1、200円 高・大生700円 中学生以下無料

【関連リンク】 ひろしま美術館

 

 

サイト‐場所の記憶、場所の力‐

イサム・ノグチ「広島の原爆死没者慰霊碑(1/5模型)」
1952/1991 広島市現代美術館蔵
© The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York

建築家・丹下建三の依頼を受けてイサム・ノグチがデザインした平和記念公園「原爆死没者慰霊碑」案を出発点に、「場所(=サイ ト)」の記憶にインスピレーションを受けて生み出された美術表現に目を向け、場所の携える物語を可視化する現代美術作品を紹介する。

 

【会場】 広島市現代美術館(広島市中区上幟町2―22)

☎082-221-6246 アクセス

【休館】 月曜、ただし祝休日の場合は開館し、翌日休館

【開館時間】 10:00~17:00 (入館は閉館30分前まで)

【料金】 一般800円 高・大学生・65歳以上400円 中学生以下無料

【関連リンク】 島市現代美術館

 

 

上記3館では、それぞれの単館入場券のほか3館共通券も販売中(一般1,900円 高・大学生1,200円 小・中学生無料)。また「アート・アーチ・ひろしま2013」会期中は、広島市中心部のギャラリーにおける若手アーティストの個展やグループ展、街中でのライブ・ペインティングや音楽、ダンス、パフォーマンス、本事業をPRする「アート屋台」など、街全体で関連事業を予定。街全体を盛り上げるアートの祭典の熱を感じることが出来るだろう。

 

 

「新美術新聞」2013年7月21日号(第1318号)4面より

 


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