大地に立つ自画像を描いた代表作「立てる像」など、作品の数々が今も人々の心をとらえる画家・松本竣介(1912~48)。生誕100年を迎える今年、“人間”松本竣介像にも迫る回顧展が開かれている。
東京に生まれ、岩手で少年時代を送った松本は、病気で聴力を失ったことをきっかけのひとつに画家を志した。太平洋画会研究所へ通い、35年には二科展へ初入選。静謐ななかに深い詩情をたたえた作風を確立し、その時代の空気をも映しだした都市風景や人物画は、のちの日本美術にも大きな影響も与えている。
開催館・神奈川県立近代美術館のコレクションの中でも、最も重要な位置を占める松本竣介。油彩画約120点のほか、多くの素描、そして画家本人の撮影した写真、友人宛の書簡などが公開される。
【会期】2012年6月9日(土)~7月22日(日)
【会場】神奈川県立近代美術館 葉山(神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1)
☎046-875-2800 【休館】 月曜、ただし7月16日は開館
【開館時間】 9:30~17:00 (入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般1000円 20歳未満・学生850円 65歳以上500円 高校生100円
【関連リンク】 www.moma.pref.kanagawa.jp
講演会1「松本竣介と都市風景の発見」(仮題)
7月7日(土)14:00~16:00
【講師】 海野弘(美術史家)
【会場】 同館講堂
【料金】 無料、先着70名
※要申込 FAX:046-875-2968
Mail:public@moma.pref.kanagawa.jp ※定員に達し、申込終了となりました
講演会2「松本竣介とその時代」
7月14日(土)14:00~16:00
【講師】 長門佐季(同館主任学芸員)
【会場】 同館講堂
【料金】 無料、当日先着70名、申込不要