従来の「切り絵」とは一線を画す独特な世界観で、ファッションや音楽、映画、書籍などジャンルを超えて活躍の場を広げている切り絵アーティスト・福井利佐(1975年静岡県生まれ、多摩美術大学卒業)。これまでの主な仕事に、Reebok とのコラボレーションスニーカー、アーティスト中島美嘉のジャケット・ステージ装飾、桐野夏生の小説の挿画などがあるほか、著書として「KIRIGA」、「たらちね Tarachine 切り絵原画集~映像作品『たらちね』の舞台裏~」 を上梓している。
今展では、切り絵ではこれまで使われることのなかった白をベースとした新作約10点を展示。“切り抜く”という要素により着目し、壁掛け展示は行わず、空間を意識した立体的な見せ方を行っている。繊細で清らかな白の「沈黙」と力強い線が生み出す「躍動」、その圧倒的な存在感を楽しんでほしい。
【会期】 2013年8月9日(金)~9月8日(日)
【会場】 ポーラ ミュージアム アネックス(東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3F) アクセス
☎03-3563-5501
【休廊】 会期中無休
【開館時間】 11:00~20:00(入場は19:30まで)
【料金】 無料
【関連リンク】 ポーラ ミュージアム アネックス
「新美術新聞」2013年9月1日号(第1321号)4面より