私的な日常の光景に、光と闇、生と死、過去と現在が交錯する写真を生み出してきた川内倫子(1972年滋賀県生まれ)。2002年に写真集『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞するなど、2000年以降を代表する写真家のひとりとして、国際的に活躍してきた。
今展では、約15年をかけて撮りためたシリーズ「Illuminance(イルミナンス)」に、大型写真作品と映像による新作シリーズ「あめつち」「影を見る」が紹介される。4×5インチの大判カメラで撮影され、約2m幅にプリントされた写真作品や大画面による映像は、これまでにない川内のスケール感をもたらすことだろう。約80点の展示構成から、その魅力と本質、新たな展開にせまる。
広大な宇宙のなかの、そのうちのひとつの星の地の上で、はじまりについて思いを馳せる。
地は天を映す鏡。鏡を写す写真。天と地をつなぐもの。
闇が底をつくと光がやってくる。
(出品作に寄せた川内の言葉より)
【会期】2012年5月12日(土)~7月16日(月・祝)
【会場】東京都写真美術館(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
☎03-3280-0099 【 休館】 月曜、ただし7月16日開館
【開館時間】 10:00~18:00(木・金曜のみ20
:00まで、入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般700円 学生600円 中高生・65歳以上500円
【関連リンク】 www.syabi.com
対談 原田郁子(音楽家)×川内倫子
6月22日(金) 18:30~20:00
【会場】 同館1階ホール
【料金】 要観覧券、当日10:00より1階受付で入場券を配布、先着190名