オランダ語で「マウリッツ邸」を意味するマウリッツハイス。その邸宅をもとに生まれたマウリッツハイス美術館は「絵画の宝石箱」とも称され、充実したコレクション、美しい建築から世界中の美術ファンをひきつけてきた。
今展は、同館が増築のために一時休館するのにともない実現した貴重な機会。出品数は約50点と多くはないが、最大の話題であるフェルメール「真珠の耳飾りの少女」のほか、見どころには事欠かない。
肖像画パートのレンブラント数点だけをとってもその多彩な筆致に驚かされ、静物画ではピーテル・クラースゾーンらの繊細にして強度ある光の描写や質感表現に魅了されることだろう。風景、歴史、肖像、静物といった章立ては明快な道先案内となり、17世紀オランダ・フランドル絵画の精髄を楽しむことができる。
東京都美術館改修後第一弾の今特別展。さらなる混雑も予想されるため、早めの観覧を。
【会期】2012年6月30日(土)~9月17日(月・祝)
【会場】東京都美術館(台東区上野公園8―36企画展示室)
☎03-5777-8600
【休室】月曜、ただし8月13日、9月17日開室
【開室時間】9:30~17:30(金曜のみ20:00まで、入館は閉室30分前まで)
※8月31日までは閉室18:30(1時間延長、金曜は同じく20:00まで)
【料金】一般1600円 学生1300円 高校生800円 65歳以上900円
【巡回】 9月29日(土)~2013年1月6日(日) 神戸市立博物館
【関連リンク】展覧会公式サイト
「新美術新聞」2012年7月21日号(第1286号)4面より
〈招待券プレゼント〉
同展の招待券を、5組10名様にプレゼントいたします。
メールのタイトルに「マウリッツハイス美術館展 招待券プレゼント」とご記入の上、①郵便番号②住所③氏名④年齢⑤職業⑥当サイトへのご意見 を以下のメールアドレスまでお送りください。
present@art-news.co.jp
締切 8月15日必着
※ 応募多数の際は抽選とさせていただきます。なお当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。