奈良国立博物館、毎秋恒例の一大展覧会「正倉院展」。第65回となる今展では、正倉院に収められた奈良・天平文化の貴重な文化財約9000件から、初出陳16件を含む総計66件(北倉11件、中倉26件、南倉26件、聖語蔵3件)が公開される。
今年は調度、楽器、伎楽面、遊戯品、装身具、染織、文書など正倉院宝物の全体像が伺える構成となっており、なかでも23年ぶり2度目の出陳となる「漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)」をはじめとする仏具の優品、聖武天皇の遺愛品である「平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)」や「鳥毛帖成文書屏風(とりげじょうせいぶんしょのびょうぶ)」など屏風がまとまって出陳されるのが注目されるところ。また、弘仁二年(811年)に行われた北倉の宝物点検の報告書である「弘仁二年勘物使解(こうにんにねんかんもつのしのげ)」や正倉院正倉の錠と鍵「正倉院古鑰(しょうそういんのこやく)」など、宝物が守り伝えられてきた経緯をうかがわせる品々が多いのも大きな特徴だろう。
中国やペルシャなどの文化が色濃く残り「シルクロードの終着点」といわれる正倉院。優れた技が駆使され、いにしえの文化を伝える名宝の数々が、今年も私たちを魅了してくれるはずだ。
【会期】 2013年10月26日(土)~11月11日(日)
【会場】 奈良国立博物館 (奈良市登大路町50番地) ☎050-5542-8600
【休館】 会期中無休
【開館時間】 9:00~18:00
※金曜日、土曜日、日曜日、祝日(10月26日・27日、11月1日・2日・3日・4日・8日・9日・10日)は19:00まで
※入館は閉館の30分前まで
【料金】 一般1,000円 高校生・大学生700円 小学生・中学生400円
※高校生・18歳未満は無料、障害者手帳持参者と付添1名は無料
【関連リンク】 第65回 正倉院展
「新美術新聞」2013年9月1日号(第1321号)3面より
同展の招待券を、5組10名様にプレゼントいたします。
メールのタイトルに「第65回 正倉院展 招待券プレゼント」とご記入の上、①郵便番号②住所③氏名④年齢⑤職業⑥当サイトへのご意見 を以下のメールアドレスまでお送りください。
締切 10月15日必着
※応募多数の際は抽選とさせていただきます。なお当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。