1964年以来49年、19回目の開催となる「東美特別展」を特集します。東京美術商協同組合による歴史あるこのアートフェアは、古美術から現存作家の新作まで、選りすぐりの名品を65店舗の美術商が展示・販売するというもの。特に注目の12ブースを厳選し、紹介します。
【会期】 2013年10月18日(金)~20日(日)
【会場】 東京美術倶楽部 東美ミュージアム(東京都港区新橋6-19-15)☎03-3432-0191
【休館】 会期中無休
【開館時間】 18日・10:00~19:00 19日・10:00~18:00 20日・10:00~17:00
【料金】 一般1500円 中・高・大学生1300円 小学生以下無料
【関連リンク】 東京美術倶楽部
【2F-12】
赤坂水戸幸 あかさかみとこう
東京都港区西麻布3-5-42 ☎03-3403-9829
桃山時代から江戸初期の茶道具を中心に取り扱う赤坂水戸幸は、「織部菊梅花文四方手鉢」(桃山時代、加藤半蔵庵旧蔵)を出品。角皿の中央につけた弓形の取っ手の部分に菱畳文がある、珍しい手鉢である
【2F-13】
水戸幸商会 みとこうしょうかい
東京都港区西麻布3-17-4 ☎03-3470-4378
明治元年に京橋南鞘町に店を構え、現在は西麻布で茶道具を扱う水戸幸商会は、「瀬戸生海鼠手茶入」銘 薬師(桃山時代、大正名器鑑掲載、近藤其日庵旧蔵)を出品する。銘は置形の景色を薬師如来の姿に擬した。
【3F-21】
靖雅堂夏目美術店 せいがどうなつめびじゅつてん
東京都千代田区九段南4-8-28 ☎03-3264-6606
日本画を中心に近現代の美術品を取り扱う靖雅堂夏目美術店は、2年前に創業80周年を迎えた。今回は生誕140年を記念して川合玉堂の作品を出品。自然の背後にある日本人の感性を描いた玉堂芸術を堪能できる。
【3F-24】
三溪洞 さんけいどう
東京都中央区日本橋室町4-3-15 ☎03-3241-1003
創業140年余の 三溪洞は、巨匠・横山大観が生涯取組んだ「不二」の図をはじめ、前田青邨、奥田元宋、田崎広助、牧進、福王寺一彦ら約15点を出品。老舗の誇る伝統、品格を感じさせる展覧とな るだろう。
【3F-25】
相模屋美術店 さがみやびじゅつてん
東京都中央区銀座5-6-9 ☎03-3571-1222
1947年の創業から60余年、横山大観や平山郁夫などの巨匠をはじめ、近代日本画・洋画を中心に一級品を幅広く取り扱う。特に今展出品の速水御舟は遺された作品が少ない作家の逸品で、展観できる貴重な機会。
【3F-26】
丸栄堂 まるえいどう
東京都千代田区外神田5-4-8 ☎03-3831-7821
大家から新人まで日本の絵画を精選して扱う神田の丸栄堂は、「日月星辰の世界 髙山辰雄展」を開催。生命の偉大さを表現しようと、髙山が生涯追い求めたテーマは、「明けの星」などの作品に昇華されている。
【3F-28】
彌生画廊 やよいがろう
東京都千代田区三番町6-2三番町彌生館1階 ☎03-5211-7330
今も多くのファンに愛される有元利夫(1946~85)。生前より発表の中心であった彌生画廊が、安井賞受賞の翌年に制作された「鏡のある部屋」を中心とした個展を開く。ほかに素描、立体、版画の出品を予定。
【3F-29】
浦上蒼穹堂 うらがみそうきゅうどう
東京都中央区日本橋3-6-9箔屋町ビル3階 ☎03-3271―3931
1979年創業の浦上蒼穹堂。中国、朝鮮半島、日本の古陶磁を主に取扱い、他にも青銅器、漆器、浮世絵なども幅広く扱う。今展出品の「青白磁牡丹唐草文百合口瓶」はその装飾効果の見事さに息を呑むばかりである。
【3F-38】
春風洞画廊 しゅんぷうどうがろう
東京都中央区日本橋3-8-10 ☎03-3281-5252
端正な構図、精緻な筆致を特徴に、美しく静謐な作品を描いた岡鹿之助(1898~1978)。作品の多くは心象風景ともいわれる風景画や花の作品は、今も高い人気を誇る。花の作品を軸に、12~13点の出品となる。
【4F-50】
壺中居 こちゅうきょ
東京都中央区日本橋3-8-5 ☎03-3271-1835
右脚を組み上げ左脚を踏み下ろし、右手人差し指を頬に当てた半跏思惟像。今展では石の彫刻と青銅器等を合わせ「金石」と題した展示を行う。古より永遠を象徴する金石によって稀有な美的体験が出来るだろう。
【4F-51】
中村好古堂 なかむらこうこどう
東京都渋谷区南平台町7-15-13 ☎03-3461-7140
渋谷のギャラリーを中心に日本の美術品を幅広く扱う老舗の中村好古堂。今展出品の宗達派による「源氏物語図」は六曲一双の屏風絵の中の一場面。華麗な装束や金のすやり霞など独自の世界観に魅入られる。
【4F-57】
岡﨑画廊 おかざきがろう
東京都中央区銀座6-9-4岩崎ビル8階 ☎03-3575-4795
野口謙三や絹谷幸二ら近現代洋画壇の作家を主に扱う岡﨑画廊は、現代陶芸に新たな可能性を示した鬼才・加守田章二の1979年作「壷」を出品。黒釉の肌に、一筋一筋重ねられた色釉が絵画的にも美しい逸品だ。
「第19回 東美特別展」 出展一覧
【 1F 】 1・祥雲 2・杉江美術店 3・松森 4・壽泉堂 5・古美術 はりま 6・吉平美術店 7・日本刀剣
【 2F 】 8・那須屋 9・谷庄 10・飯田好日堂 11・池内美術 12・赤坂水戸幸 13・水戸幸商会 14・味岡松華園 15・篠田商店 16・水戸忠 17・古美術 藪本
【 3F 】 18・フジヰ画廊 19・繭山龍泉堂 20・水戸忠交易 21・靖雅堂夏目美術店 22・瀬津雅陶堂 23・彩鳳堂画廊 24・三溪洞 25・相模屋美術店 26・丸栄堂 27・万葉洞 28・彌生画廊 29・浦上蒼穹堂 30・蘇鐡庵 水守 31・しぶや 黒田陶苑 32 ・石黒ギャラリー 33・小林画廊 34・西浦緑水堂 35・新生堂 36・清昌堂やました 37・小川商店 38・春風洞画廊 39・はせべや 40・古美術 木瓜 41・古美術 下條
【 4F 】 42・小西大閑堂 43・神通静玩堂 44・山下画廊 45・ギャラリー竹柳堂 46・祗園画廊 47・薫隆堂 48・平山堂 49・一元堂 50・壺中居 51・中村好古堂 52・甍堂 53・古美術 白水 54・東京 岡田集雅堂 55・思文閣銀座 56・阿曾美術 57・岡﨑画廊 58・至峰堂画廊 59・宝満堂 60・加島美術 61・ギャラリー広田美術 62・永善堂画廊 63・田島美術店 64・米近 65・五月堂
〈招待券プレゼント〉
同展の招待券を、10組20名様にプレゼントいたします。
メールのタイトルに「東美特別展 招待券プレゼント」とご記入の上、①郵便番号②住所③氏名④年齢⑤職業⑥当サイトへのご意見 を以下のメールアドレスまでお送りください。
締切 10月15日必着
※応募多数の際は抽選とさせていただきます。なお当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。
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