「木口木版画」の可能性に挑み、異例ともいえる大画面の表現を獲得、97年より多摩美術大学で教鞭を執ってきた版画家・小林敬生(1944年島根県生まれ、多摩美術大学教授、日本版画協会理事、版画学会会長)の退職記念展。
今展では、小林が確立した大画面と奥深い空間表現による木口木版画の代表的作品から、60年代後半の画業初期に取り組んだ板目木版画など約85点を展示する。自然と文明が矛盾を孕みながら共存する幻想的な画面に託された、命の尊厳を問う作家のメッセージを感じ取ってほしい。
【会期】 10月25日(金)~11月10日(日)
【会場】 多摩美術大学美術館 (東京都多摩市落合1-33-1)☎042-357-1251
【休館】火曜
【開館時間】 10:00~18:00 (入館は17:30まで)
【料金】 無料
【関連リンク】 多摩美術大学美術館
「新美術新聞」2013年10月21日号(第1326号) 4面より