今年93歳を迎えて、なおいっそう精力的に制作を続けている石本正(1920年島根県生まれ、創画会会員、京都市立芸術大学名誉教授)。その石本の画業を称えて2001年に竣工した故郷島根の石正美術館において、新作展が開催されている。
ここ数年の作品はこれまでよりも色使いが明確になり、一層の輝きと力強さを増しているように見える。今展ではそんな石本が昨年描き上げた新作約25点を、過去の代表作とともに展示。画家の「これまで」と「これから」を一望することができる。
また同時開催として、同館新館では館所蔵の石本の素描を紹介する「石本正 素描の魅力」も開催されている。未公開の作品も多数公開されており、新作展と併せて観ることで、石本の画業を総覧できる展覧会となっている。
【会期】 10月5日(土)~12月1日(日)
【会場】 石正美術館(島根県浜田市三隅町古市場589) ☎0855-32-4388
【休館】 月曜、祝日のとき翌日
【開館時間】 9時~17時
【料金】一般700円、高校・大学生300円、小・中学生200円
【関連リンク】 石正美術館
「新美術新聞」2013年10月11日号(第1325号) 4面より