創業80年をこす歴史ある美術商・夏目美術店において、毎年恒例の日本画グループ展「風靡の会」(ふうびのかい)が開催される。今年で第19回目となる今展は、日本画壇を代表する作家たちが顔をそろえ、新作を競演するというもの。「一世を風靡する」との展覧会名の由来は、充実した毎年の展示が確たるものにしてきたと言える。
出品作家は以下の12名。梅原幸雄、清水由朗、高橋天山、手塚雄二、中堀慎治、西田俊英、西野陽一、宮北千織、宮廻正明、村上裕二、森田りえ子、吉村誠司(敬称略・50音順)。院展での発表を基軸にする作家から個展中心の作家まで、活動のスタイルは様々ながら、作品の完成度はいずれ劣らぬ高さを誇る。
会場では作品ごとの調和や響きあいを楽しむとともに、新作が一堂に会する緊張感にも目を向けたい。自らの持てる技術をそそぎ、丹念に趣向をこらす12名の作家たち。たゆまぬ研鑽からしか見えてこない、日本画の粋を堪能できる、年に一度の好機となるだろう。
【会期】 2013年11月18日(月)~25日(月)
【会場】 靖雅堂 夏目美術店(東京都千代田区九段南4-8-28)☎03-3264-6606
【休廊】 日曜 【開廊時間】 10:00~18:00
【料金】 無料
【関連リンク】 靖雅堂 夏目美術店
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