東京スカイツリーのデザイン監修も務めた彫刻家・澄川喜一(1931年島根県生まれ、新制作協会会員)と抽象彫刻のパイオニアである植木茂(1913~84)。
二人の共通点は木彫による抽象的な作品と独特の美意識である。澄川は古来からの日本の木造建築に見られる「反り」(そり)と「起り」(むくり)という日本古来の美意識を独自に発展させ、一方植木は当時作例が少なかった抽象彫刻のスタイルを1930年代に確立した。この2つの強い個性による共鳴、そして作品を通じて感じられる木の魅力が今展の要と言えるだろう。
【会期】 2014年1月2日(木)~2月16日(日)
【会場】 山口県立美術館(山口市亀山町3-1) ☎083-925-7788
【開館】 9時~17時(入館は閉館30分前まで)
【休館】 月曜、祝日のとき翌日
【料金】 一般300円 学生200円
【関連リンク】 山口県立美術館