全米屈指の規模と質を誇るクリーブランド美術館の日本美術コレクションが里帰りする。今展は、選りすぐりの日本絵画42点に、中国や西洋絵画の優品を加えた総数51件によって、平安から明治に至る日本絵画の流れと魅力を紹介する。
仏画に描かれた神仏や肖像画の人物などの人体表現(「神・仏・人」)、咲き誇る花々や鳥などの花鳥画(「花鳥風月」)、名所や胸中の理想の情景を描いた山水画(「山水」)、人と自然が融けあうように表わされる物語絵画(「物語世界」)という4つのテーマで構成。雪村周継(生没年不詳)、渡辺始興(1683~1755)、深江蘆舟(1699~1757)、曽我蕭白(1730~81)、河鍋暁斎(1831~89)など人気絵師の作品が勢揃いし、人や自然の姿が時代ごとにどのように描かれてきたかを探っていく。
終章「物語世界」では、モリゾ、モネ、ピカソ、ルソーの4人の画家による人物画、風景画を特別展示する。社会、経済、国家のあり方が変化した近代西洋において、人と自然がどのように絵画に表されたのかが理解できるだろう。
【会期】 2014年1月15日(水)~2月23日(日)
【会場】 東京国立博物館 平成館 特別展示室第1・2室(東京都台東区上野公園13-9)☎03-5777-8600(ハローダイヤル)
【休館】 月曜
【開館時間】 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般1000円 大学生800円 高校生600円 中・小学生無料 障がい者手帳持参者と介助者1名無料