日本画家・川端龍子(1885~1966)が自ら発案・設計し、63年に開館した大田区立龍子記念館。新年からは、巨大な白雲が白馬となり、大画面を駆ける「御来迎」など、幻想的な作品に彩られる名作展が開催されている。
龍子は洋画家を目指し白馬会洋画研究所などで学んだ後、日本画へ転向。日本美術院同人となるも辞し、「会場芸術」を掲げる青龍社を創立。59年文化勲章を受章した。
日本画へ転向したのちも、龍子は神話や伝説、異郷をテーマとしたロマン主義的な作品を多く描いた。画家には「肉眼」に加え、「宇宙の間に美」を見出す「心眼」が必要と提唱した龍子。独自の「心眼」から生み出されたスケールの大きな幻想性を、大作16点から楽しむことができる。
【会期】 2014年1月4日(土)~5月6日(火・祝)
【会場】 大田区立龍子記念館(東京都大田区中央4-2-1)☎03―3772―0680
【休館】 月曜、祝日のとき翌日
【開館時間】 9:00~16:30(入館は閉館30分前まで)
【料金】 大人200円 小人100円 65歳以上(要証明)と5歳以下は無料
【関連リンク】 大田区立龍子記念館
ギャラリートーク
【日時】 1月26日、2月23日、3月23日、5月4日の各日曜日、13:00から
「新美術新聞」2014年1月21日号(第1333号)4面より