【府中】 O JUN-描く児

2014年01月23日 18:08 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

「ハネルコ」 2011年 個人蔵  ガッシュ、顔料、岩絵具、紙、鉄フレーム、ガラス 撮影:宮島径  courtesy Mizuma Art Gallery

「ハネルコ」 2011年 個人蔵 
ガッシュ、顔料、岩絵具、紙、鉄フレーム、ガラス
撮影:宮島径 courtesy Mizuma Art Gallery

 

 

画家・O JUN(おう・じゅん 1956年東京都生まれ)は、東京芸術大学で油画技術を学んだ後、スペイン、ドイツに遊学し、1980年代末に合金の筆を用いたパフォーマンスを発表。1990年代後半からは、鉛筆、クレヨン、水彩、油彩など、あらゆる画材を動員して、具象的イメージを描きため、2000年代以降は油画も並行して制作・発表を行ってきた。そこには、画家が住み慣れた東京郊外をはじめとする現代日本の情景が、特異な視点で捉えられている。画面を鏡として、自らの心の奥底を覗き込むかのような、深い体験に導かれる。

 

O JUNの描く、事件や物語の断片のような場面は、見る者の不安と好奇心をかき立てる。現代的に思い切りよく引かれた線と余白の境界に、不条理の世界が見え隠れするからである。深層心理に深く切り込むその骨太のイメージは、不確かで閉塞する現代日本に生きる人々に、たくましい想像の力と勇気を届けてくれる。

 

「雪景」 2011年~ 個人蔵 油彩、キャンバス 撮影:宮島径 courtesy Mizuma Art Gallery

「雪景」 2011年~ 個人蔵
油彩、キャンバス
撮影:宮島径 courtesy Mizuma Art Gallery

本展は、「O JUN的世界」「後戻りする風景」「もうひとつの顔」「川に、」「描くためのギプス」の5章で構成されている。2011年末から描きためた新作約40点を含む、150点におよぶ作品群によって、30年にわたるO JUNの画業を総覧し、近代を背負い現代の物語と絵画を探求する偉才の世界を紹介。

 

 

【会期】 2013年12月21日(土)~2014年3月2日(日)

【会場】 府中市美術館(東京都府中市浅間町1-3)☎03‐5777‐8600

【休館】 月曜、2月12日(水)

【開館時間】 10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)

【料金】 一般700円 大学生・高校生350円 中学生・小学生150円
障がい者手帳等をお持ちの方は無料、府中市内の中学生・小学生は学びのパスポートで無料

 

 

【関連企画】

対談

【日時】  いずれも14:00~

2月15日(土) 三潴末雄(ミヅマアートギャラリーディレクター)・O JUN

3月2日(日) 石田尚志(画家・映像作家)・O JUN

【場所】 講座室  【料金】 無料

※申込不要

 

ライブ  「光線」  石田尚志とO JUNによる越冬ライブ

【日時】 1月25日(土)13:00~16:00

【場所】 エントランスホール内特設会場  【料金】 無料

※申込不要

 

 

「O JUN 描く児」会場風景

「O JUN―描く児」会場風景

 

 

【関連リンク】 府中市美術館

 

 


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