キトラ古墳壁画、奈良文化財研究所飛鳥資料館と東京国立博物館で特別公開
文化庁では、現在、特別史跡キトラ古墳の剥ぎ取った壁画の修理作業を行なっており、剥ぎ取った壁画のうち応急処置が終了し安定したものから順次公開している。今回の奈良文化財研究所飛鳥資料館での特別公開は、今年度が壁画発見から30年にあたることを記念して開催されるもので、キトラ古墳壁画「白虎」「玄武」のほか、壁画の撮影や修理作業などに関する器具類、映像資料などが展示される。
30年前、わずか3万画素のファイバースコープからはじまったキトラ古墳壁画の撮影は、デジタルカメラの進歩とともに進化し、歪みのないフォトマップ画像が実現した。今展は、現在も継続している壁画の修理事業や調査研究などの成果を見るとともに、時間と根気のいる修理作業の一端を理解する機会となるだろう。
また、東京国立博物館では、キトラ古墳壁画「四神」のうち、「朱雀」「白虎」「玄武」、ならびに獣の顔と人の体を持つ「十二支像」のうち、「子」「丑」が展示される。壁画の発見以来、明日香村以外で公開されるのは今展が初めてとなる。
【展覧会】 発見30周年記念 キトラ古墳壁画特別公開
【会期】 2014年1月17日(金)~26日(日)
【会場】 奈良文化財研究所飛鳥資料館 (奈良県高市郡明日香村奥山601) ☎0744-54-3561
【開館時間】 9:00~16:30 (入館は閉館30分前まで)
【休館】 会期中無休
【料金】 一般 500円 高校・大学生300円 中学生以下無料
【関連リンク】 奈良文化財研究所飛鳥資料館
【展覧会】 飛鳥から東京へ。特別展 キトラ古墳壁画
【会期】 2014年4月22日(火)~5月18日(日)
【会場】 東京国立博物館本館特別5室 (東京都台東区上野公園13-9) ☎03-5777-8600
【開館時間】 9:30~17:00 (金曜は20:00まで、土・日曜・祝日は18:00まで、入館は閉館30分前まで)
【休館】 月曜日、ただし4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館、5月7日(水)は休館
【料金】 一般 900円 大学生700円 高校生400円 中学生以下無料
【関連リンク】 東京国立博物館