わずか31文字に、季節の移ろいや心の微妙なありようを詠む「和歌」。日本美術と密接に関わり、歌は書写され、茶道具には歌銘として付され、絵画や工芸の意匠から和歌が読み解かれてきた。
今展は、重要文化財9件を含む和歌にちなんだコレクションを公開。吉野の桜を描き、枝の短冊に『古今和歌集』などからの和歌が記された屏風他、多彩な作品に和歌と美術の深いつながりを感じることができるだろう。テーマ展示での、江戸時代の小袖や「百椿図」も楽しみたい。
【会期】 2014年1月9日(木)~2月16日(日)
【会場】 根津美術館(東京都港区南青山6-5-1)☎03―3400―2536
【休館】 月曜
【開館時間】 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般1000円 学生800円
【関連リンク】 根津美術館
「新美術新聞」2014年2月1日号(第1334号)4面より