「花鳥画の真にあるべき姿」を探るべく、1995年に始まった松伯美術館花鳥画展(主催 近畿日本鉄道株式会社・読売新聞社)。人々の身近からしだいに自然が消えていく現代に、花鳥画と真摯に向きあう機会として、作家の発掘・育成を継続してきた。
50歳以下を対象に行われた今回の第20回には、全国の93名から102点の応募作品があった。大賞は鹿間麻衣(しかま・まい)の「繚」が受賞。現在、東京藝術大学大学院に在学中の24歳が、最高賞に輝いた。賞金は200万円。優秀賞には、大原奈穂子(38)「廻る」、岸本志津(40)「サクカタチ」、橋田純(46)「小春日」、山口由紀子(43)「home」の4名が選ばれた(賞金各50万円)。
これらを含む入選作25点とともに、特別出品として上村松園、上村松篁、上村淳之の作品も並ぶ。第20回展の審査員は岩倉寿、上村淳之、中尾壽男、福井爽人、宮廻正明、山﨑隆夫の日本画家6氏がつとめた。
【会期】 2014年2月11日(火・祝)~3月2日(日)
【会場】 松伯美術館(奈良市登美ヶ丘2―1―4)☎0742―41―6666
【休館】 月曜
【開館時間】 10:00~17:00(入館は閉館1時間前まで)
【料金】 大人800円 小学生・中学生400円
【関連リンク】 松伯美術館
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「新美術新聞」2014年2月11日号(第1335号)4面より