それは懐古か、反逆か?
1848年、ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829~96)、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1827~1910)、ウィリアム・ホルマン・ハント(1827~1910)を中心としたロンドンの英国の若き作家たちが、「ラファエル前派兄弟団」(Pre-Raphaelite Brotherhood)を結成した。彼らは、盛期ルネサンスの巨匠ラファエロを規範とする保守的なアカデミズムに反旗を翻し、それ以前の初期ルネサンス美術に立ち返るとして前衛美術運動を展開。時の英国アート界に一大スキャンダルを引き起した。
今展では、英国を代表する美術館の一つであるテート美術館が所蔵するラファエル前派の絵画72点を展示。「歴史」、「宗教」、「風景」、「近代生活」、「詩的な絵画」、「美」、「象徴主義」の全7章構成で、1848年の結成から1890年代にかけてのグループの歩みを紹介する。
果たしてそれは懐古か、反逆か。ぜひあなたの目で確かめてほしい。
【会期】 2014年1月25日(土)~4月6日(日)
【会場】 森アーツセンターギャラリー (東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)☎03―5777-8600
【休館】 会期中無休
【開館時間】 10:30~17:30(入館は17:00まで)
【料金】 一般700円 大高生500円 中学生以下無料 団体(10名以上)は1名あたり100円割引、障害者手帳持参者とその付添者(1名)は100円割引
【関連リンク】 「テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢」公式ウェブサイト
「新美術新聞」2014年2月11日号(第1335号)4面より