彫刻家・大成浩の働きから、神奈川県相模原市に「アトリエ風」が誕生したのは1983年のこと。石を素材とする同志が集い、新たな造形表現を目指し今日まで発展を続けてきた。
石空間展は「アトリエ風」のメンバーが主催し、1990年に銀座・ギャラリーせいほうでスタートしたグループ展である。その後、同画廊、神奈川県民ホールで数年おきに開催し、2009年の第6回展から日本橋髙島屋を会場としてきた。
出品は、大成浩、緒方良信、田中康二郎、石井尚志、岩崎幸之助、大成哲、菅利光、菊地伸治、きくちまこと、佐々木悦也、芝田典子、柴山京子、鈴木茂、土屋勝、西村大喜、原透、吉原周、渡辺忍、藁谷収。「石」に取り組み、「石」を徹底して思索することで、“新たな造形表現”誕生に挑み続ける19作家。心身ともに高い次元で「石」と格闘したその軌跡に、立ち会う機会となる。
【会期】2012年8月8日(水)~14日(火)
【会場】日本橋髙島屋6階美術画廊(東京都中央区日本橋2-4-1)
☎03-3211-4111
【休廊】無休 【開廊時間】10:00~20:00(最終日のみ16:00まで)
【料金】無料
「新美術新聞」2012年8月1・11日号(第1287号)4面より