「実り」を一貫したテーマとし、みずみずしく繊細な色彩と自然の造形が調和した作品を生みだす大久保澄子(春陽会会員、英国版画協議会会員)。女子美術大学を卒業後、グラフィック・デザイナーとして広告代理店に勤務し、1981~86年までイギリスへ留学。モンミュゼ沼津での個展や「ベストセレクション美術2013」(東京都美術館)など国内外で数多くの発表を重ねてきた。
小枝によるエンボスや、葉脈をコラージュするなど、作品には直接的・間接的に自然の姿が現れる。写実と抽象のあわいを進むような作風は、しなやかな生命力にあふれ、自然の奥深い姿を描き出してきた。
ギャラリー颯(そう)では3年ぶりとなる今回の個展には、版画、ミクストメディア、オブジェの約30点が出品。森の小道でそぞろ歩きをするように、平面、立体作品を楽しむことができるだろう。
なお、5月30日(金)~6月10日(火)まで京都の紅椿それいゆを会場とし、その後、7月中旬から9月までロンドンで個展が開催される。
【会期】 2014年5月16日(金)~25日(日)
【会場】 ギャラリー颯(金沢市田上2-84)
☎076-222-8206
【休廊】 会期中無休
【開廊時間】 11:00~18:00
【料金】 無料
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