【六本木】 こども展 名画にみるこどもと画家の絆

2014年05月23日 14:18 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

アンリ・ルソー≪人形を抱く子ども≫1904-05年頃 オランジュリー美術館
© RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF – DNPartcom

「描かれたこども」、そしてそれを描いた画家(=大人)。このシンプルな構造に焦点を当てた展覧会が森アーツセンターギャラリーで開催されている。

 

今展は2009年11月から2010年3月までパリ・オランジュリー美術館で開催され、約20万人を動員した展覧会“Les enfants modèles”を日本向けに再構成したもの。コロー、ルソー、モネ、モリゾ、ルノワール、セザンヌ、ドニ、マティス、ピカソ、レンピッカ、フジタなどベル・エポックから印象派、ナビ派、フォーヴィスム、キュビスムまで48名の画家による87点(東京展のみ出展の作品も有)が展覧され、アンシャン・レジーム(旧体制)崩壊後の19世紀初めに始まり、20世紀末までの200年近くをカバーしている。

 

出展作品の多くはルネサンスやバロック時代にみられるような貴族や富裕層の注文による肖像画ではなく、画家自身の、あるいは身近な子どもを描いた、愛情と温かみ溢れる作品ばかり。そのため画家とモデル=子どもの間に存在する「絆」をひしひしと感じることが出来る。また今展には画家が遺族に託し、遺族が代々大切に保管している個人蔵の作品が数多く出展されているのも特徴だ。

 

ピエール=オーギュスト・ルノワール≪ジュリー・マネの肖像、あるいは猫を抱く子ども≫ 1887年 オルセー美術館
© RMN-Grand Palais(musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF – DNPartcom

「描く側=大人」たちは何を残そうとし、「描かれる側=子ども」たちは当時何を想ったのか。従来の展覧会の枠組みを超え、子どもたちの目線を通じて作品に秘められたメッセージやエピソードを読み解くという、絵画の新しい鑑賞方法を体験できる。

 

【会期】 4月19日(土)~6月29日(日)

【会場】 森アーツセンターギャラリー (東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階) ☎03-5777‐8600(ハローダイヤル)

【休館】 会期中無休

【開館時間】 10:00~20:00 (火曜日は17:00まで) ※入館は閉館の30分前まで

【料金】 一般1500円 大学生1200円 中高生800円

【巡回】 大阪市立美術館 7月19日(土)~10月13日(月・祝)

【関連リンク】 こども展

 

 

 

 

 

 


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