1974年に開館した群馬県立近代美術館が開館40周年を記念し、「1974」年をテーマにした展覧会を、二部構成で夏と秋に連続開催する。第1部では、同館と同じ1974年に生まれた作家、すなわち2014年に40歳を迎える作家によるグループ展を開催し、絵画、映像、写真、インスタレーションなど、表現方法の異なる6人の作家を紹介する。
自身が登場する映像などで物事の持つ意味や認識を揺るがす作品を制作する小林耕平、パズルをモチーフにした絵画などで建築や展示条件を反映させる表現を行う末永史尚、日常のものごとへの最小限の介入をほどこした映像作品などを展開する土屋貴哉、極端にオーバーやアンダーの露出で撮影した写真により、不思議な情景を表現する春木麻衣子、徹底した写実表現にこだわった絵画制作を行う水野暁、日用品をナフタリンでかたどったオブジェなどにより時を視覚化する作品を制作する宮永愛子。同館や作家自身の40年を巡るこの6人の表現により、「1974」年から始まった美術館と作家の物語を伝える。
【会期 】 2014年6月28日(土)~8月24日(日)
【会場】 群馬県立近代美術館(群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内)☎027-346-5560
【休館】 月曜日(7月21日、8月11日は開館)、7月22日(火)
【開館時間】 9:30~17:00 (入館は閉館30分前まで)
【料金】 一般610円 大高生300円 中学生以下・障がい者手帳持参者と介助者1名無料
アーティスト・トーク
展覧会出品作家によるトーク。
【日時・作家】 ※各日14:00~
7月5日(土): 小林耕平
7月19日(土): 春木麻衣子
7月27日(日): 土屋貴哉
8月2日(土): 宮永愛子
8月9日(土): 末永史尚
8月24日(日): 水野暁
【会場】 展示室1
【申込】 申込不要(要観覧料)
小林耕平デモンストレーション
出品作家・小林耕平氏が作品の鑑賞の仕方(扱い方)をゲストの山形育弘氏(core of bells)に指南する試み。「どのように鑑賞すれば、作品の可能性を最大限に引き出すことができるのか?」 観客代表としての山形氏を相手に、作家が新たな形を言葉によって作り出す。
【日時】 8月3日(日) 13:00~15:00
【会場】 展示室1
【申込】 申込不要(要観覧料)
水野暁ワークショップ「ナマモノをえがく」
出品作家の水野暁氏を講師に、生鮮食品などの有機物をじっくり観察しながら描くワークショップ。
【日時】 8月17日(日) 13:00~16:00
【対象】 小学生から一般
(小学3年生以下は保護者同伴)
【定員】 20名
【参加費】 無料〈7月17日(木)より先着順で受付〉
【申込方法】
電話、メール、FAXで、氏名・年齢(複数の場合は全員)、連絡先電話番号、(あれば)メールアドレス、FAX番号を伝える。申込・問い合わせ先:群馬県立近代美術館教育普及係☎027-346-5560、Fax.027-346-4064、メールevent@mmag.pref.gunma.jp
水野暁による公開制作
8月中、出品作家の水野暁氏が群馬の森公園内で不定期に公開制作を実施。実施日はホームページ、会場で告知。
【関連リンク】 群馬県立近代美術館