【弥生】 村岡花子と『赤毛のアン』の世界展 ~本を道しるべに、少女たちのために~

2014年07月17日 17:50 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

親友・柳原燁子(白蓮)に英詩を語る花子 イラスト/加藤美紀

 

NHK連続テレビ小説『花子とアン』放送により、『赤毛のアン』の翻訳者として広く知られる村岡花子(1893~1968)の波乱万丈の生涯に注目が集まっている。

 

ミッション系の女学校で学び、そこで得た知識と経験-特に読書体験-を自分自身の礎とし、自分の後に続く少女たちにも、よき少女時代を過ごしてほしいと願った花子。読書によって教養を高め、広い世界を知るためには、日本にも少女向けの佳作がもっとあってほしい・・・。その思いが花子を翻訳の仕事に向かわせ、やがてロングセラー『赤毛のアン』へと結晶した。

 

今展では、本を通じて世の中を明るく照らそうと尽した村岡花子の仕事を、「赤毛のアン記念館・村岡花子文庫」所蔵の史料より展覧する。花子の親友・柳原日蓮の資料展示も、『花子とアン』視聴者の興味を引きそうである。また、松浦英亜樹による『赤毛のアンの手作り絵本』原画、写真家・吉村和敏によるプリンス・エドワード島の写真等も展示し、『赤毛のアン』の世界を存分に楽しむことができる。

 

『赤毛のアン』初版本

【会期 】 2014年7月4日(金)~9月28日(日)

【会場】 弥生美術館(東京都文京区弥生2-4-3)☎03-3812-0012

【休館】 月曜日、祝日のとき翌日 ※8月11日は臨時開館

【開館時間】 10:00~17:00 (入館は16:30まで)

【料金】 一般900円 大高生800円 中小生400円(竹久夢二美術館と併せての料金)

 

 

学芸員によるギャラリー・トーク

【日時】 8月10日(日)14:00~ 約1時間

【申込み・参加費】 予約不要・要入館料

 

ギャラリー・トーク「奥田実紀が語る『赤毛のアン』の世界」

【講師】 奥田実紀(赤毛のアン研究家・編集者)

【日時】 8月22日(金)17:00~ 約40分間 ※弥生美術館2Fに集合

【申込み・参加費】 予約不要・要入館料

※トーク終了後はサイン会も予定

 

村岡花子52歳(1945年)

「蓄音機で聴く村岡花子の朗読」

1932~41年にJOAK(NHKの前身)のラジオ放送で子ども向けニュース番組を担当し、“ラジオのおばさん”として全国的な人気を博した村岡花子。子ども向けの朗読に定評のあった花子の肉声を、昭和初期の朗読レコードより聴くイベント。花子の友人である柳原白蓮、市川房枝の肉声レコードも併せて紹介。

【解説】 保利透(戦前レコード文化研究家)

【日時】 8月30日(土) 17:20~ 約1時間

【申込み】
電子メール(yayoiyumeji@gmail.com)または往復ハガキ(〒113-0032 東京都文京区弥生2-4-3 弥生美術館)。いずれも、件名として「朗読会 申込み」と書き、①代表者の名前、②代表者を含んだ参加人数(できれば参加者全員の名前を記載)、③代表者の電話番号(携帯電話) を記載。締切日は8月10日(日) ※抽選結果は8月11日(月)以降、代表者宛にすみやかに連絡。

【参加費】 1,000円(入館料含む)

【募集人数】 80名(※応募者多数の場合は抽選)

 

【関連リンク】 弥生美術館

 


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