ジュゼッペ・アルチンボルド「司書」
1566年頃　油彩・キャンヴァス　 スコークロステル城（スウェーデン）Photo: Samuel Uhrdin

見る人の目をあざむくような仕掛けをもつ「だまし絵」。2009年、東京・名古屋・神戸の3会場で開催された「だまし絵」展は、計75万人という驚異的な動員数を記録した。美術の歴史における「イリュージョン」の効果に注目し、見る人の目をあざむくような技法に焦点を当てた作品の系譜を、古典的絵画から近代を経て現代美術にいたる歴史的な流れのなかで紹介する試みだった。

その続編となる今展では、多岐にわたり進化していく現代美術の展開に重きをおく。視覚的に興味深く、芸術性に優れた作品を選び、その視覚的詐術を「トロンプルイユ」「シャドウ、シルエット & ミラーイメージ」「オプ･イリュージョン」「アナモルフォーズ・メタモルフォーズ」 などのカテゴリーに分類して仕掛けを解き明かすとともに、先達者としての古典的巨匠の到達点とあわせて現代の新しい「だまし絵」への挑戦を紹介する。

【会期】 8月9日(土)～10月5日(日)
【会場】 Bunkamura ザ・ミュージアム (東京都渋谷区道玄坂2－24－1) TEL 03－5777－8600
【休館】 9月8日(月)

福田繁雄「アンダーグランド・ピアノ」1984年　木、金属、アクリル　広島市現代美術館蔵

【開館時間】 10:00～19:00 毎週金・土曜は21:00まで(入館は各閉館30分前まで)
【料金】 一般・大学生1,500円 大・高校生1,000円 小・中学生700円
【巡回】 兵庫県立美術館 2014年10月15日(水)～12月28(日)／名古屋市美術館 2015年1月10日(土)～3月22日(日)

【関連リンク】 Bunkamura ザ・ミュージアム