【大阪】村野藤吾 やわらかな建築とインテリア

2014年09月12日 09:00 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

梅田吸気塔 設計:村野藤吾

 

大阪を拠点に活躍した日本を代表する建築家・村野藤吾(1891~1984)。その没後30年を機に、大阪で回顧展が開催されている。

 

村野は建築家・渡辺節のもとで綿業会館などの設計を担当し、1929年の独立後は旧そごう大阪店(現存せず)、梅田吸気塔など、大阪の都市景観に欠かすことができない建築を設計。また、迎賓館(旧赤坂離宮改修、国宝)や宇部市渡辺翁記念会館など重要文化財3件、尼崎市立大庄公民館(旧大庄村役場)など登録有形文化財2件を含む、全国各地に300を超える数の作品を残した。

 

輸出繊維会館 傘立 株式会社輸出繊維会館蔵

 

時代の潮流であった直線的構成を特徴とするモダニズム建築から一定の距離をおき、ひとの感性や手仕事を重視して建築を設計した作品は五感にやさしく訴えかける「やわらかな」もの。今展では設計図やスケッチのほか、家具や建築部材、村野自身の愛用品など約200点の資料を通して建築家の「やわらかな」作品の魅力と人物像を紹介する。

 

(左)椅子 村野藤吾作 村野家/MURANO design蔵
(右)心斎橋プランタン 衝立 京都工芸繊維大学美術工芸資料館蔵

 

【会期】9月3日(水)~10月13日(月・祝)

【会場】大阪歴史博物館(大阪市中央区大手前4-1-32) TEL 06-6946-5728

【開場時間】9:30~17:00(ただし金曜は20:00まで、入館はそれぞれ閉館30分前まで)

【休館】火曜、ただし祝日のとき翌日

【料金】一般1000円(特別展のみ)/1500円(特別展+常設展) 高校・大学生800円(特別展のみ)/1120円(特別展+常設展)

 

■座談会「村野藤吾と大阪の文化を語る ―建築・アート・まちなみ―」

【日時】10月4日(土) 13:00~16:00 (12:30より受付)

【参加者】石田潤一郎(京都工芸繊維大学教授)、中山勉(株式会社近鉄ホテルシステムズ専務取締役)、橋爪節也(大阪大学総合学術博物館館長)、福原和則(大阪工業大学教授)

【司会】酒井一光(大阪歴史博物館主任学芸員)

【会場】大阪歴史博物館4階講堂

【定員】250名(当日先着順)

【料金】500円

 

■講演会「次世代に伝えたい村野藤吾の可能性」

【日時】10月11日(土) 13:30~16:00 (13:00より受付)

【講師】木下直之(東京大学教授)、松隈洋(京都工芸繊維大学教授)

【会場】大阪歴史博物館4階講堂

【定員】250名(当日先着順)

【料金】300円(特別展の観覧券もしくは半券提示の方は無料)

 

【関連リンク】大阪歴史博物館

 

 


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