武蔵野美術大学が運営するギャラリーαMで毎年開催されている企画展「αMプロジェクト」。今年は『パランプセスト―重ね書きされた記憶/記憶の重ね書き Palimpsest – Overwritten Memories / Superimposed Memories』をテーマに北澤憲昭(美術批評家、女子美術大学教授)がキュレーションする「重ね書きされた記憶」全3回と和田浩一(宮城県美術館総括研究員)がキュレーションする「記憶の重ね書き」全4回によって構成。
今展はシリーズ前半部「重ね書きされた記憶」の第3弾であり、井上雅之(1957年兵庫県生まれ、多摩美術大学教授)の作品が個展形式で展開されている。
今回、井上を選んだ理由として北澤はアーティスト・トークの際、「今回の展覧会は『記憶』をテーマにしており、『陶』というジャンルが持っている伝統性とは集合的記憶の身体化と言えるから」だと語っている。
「(今回の会場を見たとき)壁に関わりたい、描くように造りたい」ということを意識したという井上。実際にギャラリーの壁に掛けられる新作2点を制作し、これまでとは違う試みを見せている。
【会期】8月30日(土)~9月27日(土)
【会場】gallery αM(東京都千代田区東神田1-2-11アガタ竹澤ビル地下1階) TEL 03-5829-9109
【開廊時間】11:00~19:00
【休廊】日・月曜・祝日
【料金】無料
【関連リンク】gallery αM