【横浜】山口勝弘展―水の変容

2014年10月17日 09:30 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

メディアアートの先駆者、「水」をテーマに展示

 

山口勝弘《光の海》(部分)1981/2014年 映像インスタレーション 22分3秒 液晶モニター、PC、フレネルレンズ photo: Sadamu Saito

 

横浜の芸術資源としての作品やアーティストを発掘し、紹介するシリーズ「横浜wo発掘suru」。その第5回目となる今展ではメディアアートの先駆者・山口勝弘の近年の活動を中心に紹介する。

 

山口は1951年に北代省三、福島秀子、武満徹、秋山邦晴らと前衛芸術グループ「実験工房」を結成。以後様々なメディアとテクノロジーを駆使した作品を発表し続け、常に新しいアートの可能性を切り拓いてきた。1972年にビデオによる芸術活動を目的とした「ビデオひろば」を結成、1982年には新しいテクノロジーとメディアを用いたアートの普及・浸透を図るための「グループ・アールジュニ」の結成に参加。2001年に病に倒れ、身体の不自由を強いられながらも、制作スタイルを変え、86歳となる現在も横浜市青葉区の自室で日々アイデアをめぐらし制作活動を行っている。

 

山口勝弘《ヴィトリーヌ 青い惑星》1955年 ガラス、油絵具、合成樹脂絵具、紙 65.0×95.2×10.0cm 作家蔵 photo: Sadamu Saito

 

今展では、山口が長年にわたり継続的にモチーフとしてきた「水」をテーマとし、東日本大震災を機に制作した《三陸レクイエム》(2011年)などの近作の映像、絵画作品を中心に、旧作の再構成なども交えて紹介。山口勝弘の深遠な作品世界と、とめどなくあふれる創造性に触れることのできる貴重な機会となる。

 

(左)山口勝弘《WAVE LENGTH(音楽:武満徹)》1984/1998年 映像インスタレーション 35分30秒 サイズ可変 photo: Sadamu Saito
(右)山口勝弘《三陸レクイエム》2011年 アクリル、カンヴァス 53.2×45.7cm 作家蔵 photo: Sadamu Saito

 

【会期】10月18日(土)~11月9日(日)

【会場】横浜市民ギャラリーあざみ野(横浜市青葉区あざみ野南1-17-3) TEL 045-910-5656

【休館】10月27日(月)

【開館】10:00~18:00

【料金】一般100円 高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方および介添者1名無料

【関連リンク】横浜市民ギャラリーあざみ野

 

■対談「瀧口修造と美術映画」

【日時】10月19日(日) 14:30~15:30(14:15開場)

【会場】3階アトリエ

【出演】山口勝弘、森下明彦(メディア・アーティスト/美術・音楽・パノラマ愛好家)

※申込不要、参加無料

 

■レクチャー「山口勝弘 1951-2014」

【日時】11月3日(月・祝) 14:00〜16:00(13:45開場)

【会場】3階アトリエ

【出演】草原真知子(メディアアート・キュレーター/早稲田大学教授)、北市記子(静岡産業大学准教授)、八尾里絵子(甲南女子大学准教授)

【定員】40名(要事前申込、応募多数の場合抽選)

【申込締切】10月23日(木)必着

※参加無料

 

 


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