開館10周年に合わせ2つの大規模建築展開催
10月9日に開館10周年を迎えた金沢21世紀美術館(館長=秋元雄史)では開館10周年記念特別展として建築をテーマにした2つの大規模展覧会「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」と「ジャパン・アーキテクツ 3.11以後の建築」を同時開催。同館は今年度より3年にわたり「建築」、「現代美術」、「工芸」の3つのテーマを集中的に取り上げることを予定しており、今展はその第一弾「建築」のクライマックスとなる。
ジャパン・アーキテクツ 1945-2010
フランスのポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館と共催し、同館副館長のフレデリック・ミゲルーを監修・キュレーターに迎える今展では戦後日本において重要な役割を果たしてきた日本の建築家たちによる150を超えるプロジェクトを考察し、戦後日本建築史を紹介する。戦後に焦土化した国土を復興し始めた1945年から2010年までの65年間を、6つのセクションに分けて展示。各セクションのコンセプトに対応するカラー・コードを用いて、戦後日本建築を独自の視点で刺激的に読み解いていく。
展示構成
第1セクション:黒 絶えざる破壊と再生、陰翳あるいは闇
第2セクション:ダーク・グレー 都市と国土のヴィジョン
第3セクション:ライト・グレー 新しい日本建築
第4セクション:カラー メタボリズム、万博、新たなヴィジョン
第5セクション:ノン・カラー 消滅の建築
第6セクション:白 還元から物語へ
また今展では日本建築の資料を多数所蔵するパリ・ポンピドゥー・センターからの出品を含め、建築家たちの思考の過程を示す貴重なオリジナル作品約300点によって、日本における建築家たちの業績を展観する。
出品建築家・作家
相田武文、青木淳、東孝光、アトリエ・ワン、安藤忠雄、アントニン・レーモンド、伊坂芳太良、石上純也、石山修武、磯崎新、市川創太/ダブルネガティヴスアーキテクチャー、伊東豊雄、乾久美子、内田祥哉、海老原一郎、遠藤秀平、大江宏、大髙正人、大谷幸夫、菊竹清訓、北川原温、隈研吾、倉本龍彦、黒川紀章、坂倉準三、坂本一成、佐藤光彦、妹島和世+西沢立衛/SANAA、重田良一、篠原一男、白井晟一、鈴木恂、鈴木了二、高橋靗一/第一工房、髙﨑正治、高月昭子、高松伸、谷口吉生、谷口吉郎、丹下健三、武井誠+鍋島千恵/TNA、手塚貴晴/手塚由比、内藤廣、中村拓志、永山祐子、西沢立衛、日建設計、長谷川逸子、早川邦彦、林雅子、坂茂、平田晃久、藤井博巳、藤本壮介、藤森照信、前川國男、槇文彦、増沢洵、みかんぐみ、水谷頴介、村田豊、村野藤吾、毛綱毅曠、山下和正、山下保博/アトリエ・天工人、山本理顕、横尾忠則、吉阪隆正、吉村順三、六角鬼丈、渡辺誠、渡邊洋治
【会期】11月1日(土)~2015年3月15日(日)
【会場】金沢21世紀美術館(金沢市広坂1-2-1) TEL 076-220-2800
【休場】月曜、ただし祝日のとき翌平日、年末年始(12月29日~1月1日)
【開場】10:00~18:00(金・土曜は20:00まで)
【料金】一般1000円 大学生800円 小中高生400円 65歳以上800円
※「ジャパン・アーキテクツ 3.11以後の建築」展との共通観覧券 一般1700円 大学生1400円 小中高生700円 65歳以上1400円
【関連リンク】金沢21世紀美術館
■フレデリック・ミゲルー講演会「ジャパン・アーキテクツ1945–2010」
【日時】11月1日(土) 14:00〜16:00
【会場】金沢21世紀美術館シアター21
【定員】当日先着120名
【料金】無料
※オリジナル言語:仏語、日本語逐次通訳付
■安藤忠雄講演会「地方都市の可能性をつくる」
【日時】11月22日(土) 19:30〜21:00
【会場】金沢市文化ホール(石川県金沢市高岡町15-1)
【定員】先着800名(事前申込制)
【料金】無料
【問合せ】金沢市文化政策課(TEL 076-220-2442)
■磯崎新講演会「『わ』空間の建築家」
【日時】2015年2月20日(金) 18:30〜20:30
【会場】金沢21世紀美術館シアター21
【定員】先着120名(事前申込制)
【料金】無料
【申込方法】12月10日(水) 10:00より金沢21世紀美術館特設ウェブサイトにて申込受付開始(先着順)
※申し込み方法等詳細は11月11日(火) ウェブサイトにて発表。