【金沢21世紀美術館】ジャパン・アーキテクツ 3.11以後の建築

2014年11月01日 12:26 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

開館10周年に合わせ2つの大規模建築展開催

 

2014年10月9日に開館10周年を迎えた金沢21世紀美術館(館長=秋元雄史)では開館10周年記念特別展として建築をテーマにした2つの大規模展覧会「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」と「ジャパン・アーキテクツ 3.11以後の建築」を開催している。同館は今年度より3年にわたり「建築」、「現代美術」、「工芸」の3つのテーマを集中的に取り上げることを予定しており、今展はその第一弾「建築」のクライマックスとなる。

 

ジャパン・アーキテクツ 3.11以後の建築

 

伊東豊雄+乾久美子+藤本壮介+平田晃久+畠山直哉《陸前高田の「みんなの家」》 Photo: HATAKEYAMA Naoya

 

建築家と建築界に大きな意識の変化をもたらした東日本大震災。津波がもたらした圧倒的な破壊力は、建築物を強化するだけでは解決できない問題を突きつけると同時に、人と人との繋がり、地域と人の関係といったソフト面からのアプローチがいかに大事かを考えさせるきっかけとなった。さらに未曾有の惨事となった原発事故はエネルギー問題に対しての意識と危機感を急激に高め、環境やエネルギーとの関係に配慮した設計が、今までに増して切実に求められている。

 

(左)乾久美子《延岡駅周辺整備》
(右)バスアーキテクツ《えんがわオフィス》 Photo: TAJIRI Terumasa(『EMAC』Vol.2より再録)

 

また少子高齢化に向かい、住宅や公共施設がだぶつくと言われるこれからの日本において、建築家がどのような役割を果たし、どのような未来を描こうとするのか。五十嵐太郎と山崎亮をゲストキュレーターに迎え、社会の変化に自分なりの考え方や手法で向き合う25組の建築家の取り組みを紹介する。

 

展示構成

1. みんなの家

2. 災害後に活動する

3. エネルギーを考える

4. 使い手とつくる

5. 地域資源を見直す

6. 住まいをひらく

7. 建築家の役割を広げる

 

出品作家

403architecture[dajiba] / 青木淳建築計画事務所+ エンデザイン / 新居千秋 / 伊東豊雄+ 乾久美子+ 藤本壮介+ 平田晃久+ 畠山直哉 / 乾久美子 / 岡啓輔 / 垣内光司 / 工藤和美+ 藤村龍至+ 東洋大学ソーシャルデザインスタジオ / 光嶋裕介 / 小津誠一+ 宮下智裕+ 松田達 / 三分一博志 / 竹内昌義+ 馬場正尊+ 東北芸術工科大学 / 東京R不動産 / ドットアーキテクツ / トラフ建築設計事務所+ 石巻工房 / 成瀬・猪熊建築設計事務所 / 西村浩+ワークヴィジョンズ / 日建設計ボランティア部 / バスアーキテクツ / はりゅうウッドスタジオ / 坂 茂 / 東日本大震災における建築家による復興支援ネットワーク[アーキエイド] / BMC(ビルマニアカフェ) / ブルースタジオ / 山梨知彦+ 羽鳥達也+ 石原嘉人+ 川島範久(日建設計)

 

(左)岡啓輔《蟻鱒鳶ル》 Photo: TAKANO Ryudai
(右)はりゅうウッドスタジオ《縦ログ構法パネル》

【会期】2014年11月1日(土)~2015年5月10日(日)

【会場】金沢21世紀美術館(金沢市広坂1-2-1) TEL 076-220-2800

【休場】月曜、ただし祝日のとき翌平日、年末年始(12月29日~1月1日)

【開場】10:00~18:00(金・土曜は20:00まで)

【料金】一般1000円 大学生800円 小中高生400円 65歳以上800円

※「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」展との共通観覧券 一般1700円 大学生1400円 小中高生700円 65歳以上1400円

【関連リンク】金沢21世紀美術館

 


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