「土着的絵画」の探究
和紙や墨など伝統的な日本画材を用いながら、アクリル絵具やコラージュなどを取り込み、「日本画」の在り方を問うてきた三瀬夏之介による個展が髙島屋日本橋店で開催されている。
三瀬は1973年奈良県生まれ、97年京都市立芸術大学美術学部美術科日本画専攻卒業、99年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。主な受賞には第17回五島記念文化財団美術新人賞受賞(2006年)、VOCA賞(09年)、第22回公益信託髙島屋文化基金 タカシマヤ美術賞(11年)、第32回京都府文化賞奨励賞(14年)等がある。また2014年からは東北芸術工科大学芸術学部美術科教授として後進の指導にも当たっている。
2009年に制作拠点を地元・奈良から山形へと移した三瀬は近年、土着性・地域性を孕んだ独自の日本画論を展開し、民俗学的アプローチから現代の美術の在り方を模索している。今展では「画家の方舟」という言葉が示す通り、空想と現実が交差する三瀬芸術を一堂に展開する。
【会期】11月12日(水)~12月1日(月)
【会場】髙島屋日本橋店 6階美術画廊X(東京都中央区日本橋2-4-1) TEL03-3211-4111
【休廊】無休
【開廊】10:00~20:00
【料金】無料
【関連リンク】髙島屋