【八王子市夢美術館】銅版画家 清原啓子の宇宙

2014年11月29日 09:32 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

夭折の銅版画家、作品集出版記念 特集展示

 

《孤島》エッチング 1987年

 

日本版画界に彗星のように現れて去っていった夭折の銅版画家・清原啓子。その作品集『銅版画家 清原啓子作品集』(阿部出版株式会社)の出版を記念した展覧会が開催される。

 

清原啓子は1955年八王子市生まれ。多摩美術大学を卒業し、87年に没するまでの30年ほどの短い生涯で遺した作品は僅か30点を数えるのみである。しかしながら久生十蘭、埴谷雄高、三島由紀夫など神秘的、耽美的な傾向の文学を愛し、その「物語性」にこだわった精緻で眩惑的な作品は没後30年近く経った現在でも根強い人気を保ち、伝説的に語られて多くの人々を魅了し続けている。今展では、未完の作品を含む全銅版画と素描、銅板原版等の資料や蔵書をあわせて紹介。特に1作品で20段階を超える試刷りの展示は圧巻である。

《後日譚》 エッチング 1980年

 

(左)《久生十蘭に捧ぐ》エッチング 1982年
(右)《魔都霧譚》エッチング 1987年

 

【会期】11月30日(日)~12月14日(日)

【会場】八王子市夢美術館(東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2階) TEL 042-621-6777

【休館】月曜

【開館】10:00~19:00(入館は閉館30分前まで)

【料金】一般100円、土曜日小中学生無料、未就学児無料

【関連リンク】八王子市夢美術館

 

 


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