置かれた潜在性
もの派を代表する作家であり、現在世界的に評価が高まる菅木志雄。そのインスタレーションや制作ノートに迫る大規模展が東京都現代美術館で開催される。
菅は1944年岩手県盛岡市生まれ。64年に多摩美術大学絵画科に入学、斎藤義重教室で学び、68年卒業。在学中の67年にシェル美術賞展で第一席に入選した菅は、自然物や建材を仮設的に配置する独自の制作手法によって、「もの派」家の1人として注目を浴びた。石や木、金属板などを素材として空間の中に形成される菅のインスタレーション。それは創作行為という介入により、空間を活性化させる菅の作品の本質となっている。
今展では物質と身体、情報、空間について菅作品が内包する多くの示唆にとんだ視点を、菅のコンセプトが先鋭的にあらわれた70年代を中心に紹介。新たな空間で展開するインスタレーションや67年より継続的に記されてきた制作ノート、初公開を含む多くのアクティヴェイション(パフォーマンス行為)の記録映像を、現代の観客に提案する。
【会期】2015年1月24日(土)~3月22日(日)
【会場】東京都現代美術館(東京都江東区三好4-1-1) TEL 03-5777-8600
【休館】月曜
【開館】10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
【料金】一般1,100円 大学生・65歳以上800円 中高生600円 小学生以下無料
【関連リンク】東京都現代美術館
■対談 菅木志雄×長谷川祐子
【日時】2015年1月25日(日) 14:00~
■菅木志雄によるアクティヴェイション
【日時】2015年3月7日(土) 14:00~
■「菅木志雄」展 「ガブリエル・オロスコ展」共同企画 松井みどり(美術批評家)によるレクチャー
【日時】2015年1月31日(土) 15:00~
■トーク「1970年代をめぐって」
手塚一郎(ヴィデオ・インフォメーション・センター代表)×前山裕司(埼玉県立近代美術館学芸員)
【日時】2015年2月14日(土) 14:00~
〈招待券プレゼント〉
同展の招待券を、5組10名様にプレゼントいたします。
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