京都文化博物館にて、「琳派400年記念 現代作家200人による日本画・工芸展 京に生きる 琳派の美」が開催される。
今展は、琳派誕生400年を記念して、京都日本画家協会(設立:昭和16年)と京都工芸美術作家協会(設立:昭和21年)が、初めて合同で開催する展覧会。京都を代表する日本画・工芸作家207名が集結し、琳派をテーマに作り上げた作品207点を、一挙に公開する。
琳派の美意識を受け継ぐ、梅や椿が金箔の上で咲き誇る華やかで美しい絵画や、尾形光琳の絵を彷彿させるような漆芸作品、黄金と水色の配色も鮮やかに鶴が優雅に舞う扇子型の焼き物など、巨匠から若手作家まで、それぞれの作家が自らの「琳派観」を通して表現した作品を一堂に楽しめるほか、第一線で活躍する出展作家を講師に、琳派の代表的技法などを体験するワークショップにギャラリートークも開催。琳派の新たな形を鑑賞するだけでなく体感できる貴重な機会となるだろう。
〈出品作家〉
[京都日本画家協会会員]
上村淳之、中路融人、岩倉壽、山﨑隆夫(以上日本藝術院会員)、森田りえ子、重岡良子、猪熊佳子 など計100名
[京都工芸美術作家協会会員]
伊藤裕司(漆芸作家)、今井政之(陶芸家)、中井貞次(染織作家)、森野泰明(陶芸家)、(以上日本藝術院会員)、羽田登(染色工芸家)、永樂善五郎(千家十職)、樂吉左衞門(千家十職) など計107名
〈関連イベント〉
■ワークショップ
⇒費用各500円、別途入場券必要。応募締切4月17日(消印有効)。参加応募方法は京都文化博物館HPを参照のこと
①日本画 たらし込みで琳派に挑戦!(定員20名:対象中学生~)
日時:4月29日(水・祝)午後1時~4時
講師:上村淳之、土手朋英、中出信昭、藤原敏行、渡辺章雄
内容:日本画の絵の具をつかって、たらし込み技法を体験し、色紙作品を制作。
②藍染めの布にわたしの琳派を表現しよう!(定員20名:対象小学4年生~高校生)
日時:5月5日(火・祝)午後1時~4時
講師:井隼慶人、内藤英治、兼先恵子
内容:自分で彫った型紙をつかって、藍染めの布を脱色し、自分なりの琳派の世界を表現。
■作家によるギャラリートーク
⇒事前申し込み不要、当日の入場者に限る。各日講師については京都文化博物館HPを参照のこと
日時:4月25日(土)、26日(日)、5月2日(土)、3日(日・祝)、9日(土)、10日(日)
※各日とも午後2時から40分程度。
講師:上村淳之、大野俊明、村田好謙、面屋庄甫など
「琳派400年記念 現代作家200人による日本画・工芸展 京に生きる 琳派の美」
【会期】2015年4月25日(土)~5月17日(日)
【会場】京都文化博物館 3・4階特別展示室 (京都府京都市 中京区高倉通三条上る東片町623−1)
【TEL】 075-222-0888
【休館】5月11日(月)
【開館】10:00~18:00 ※金曜日は~19:30(入場はそれぞれ30分前まで)
【料金】一般800円 大・高校生500円 中・小生300円
【関連リンク】 京都文化博物館