【TOLOT/heuristic SHINONOME】ハンディウィルマン・サプトラ「物質について」

2015年06月16日 16:38 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

 

世界のコレクターが注目する「ハンディ」

 

 

インドネシアの現代アートシーンを代表するアーティスト、ハンディウィルマン・サプトラ(Handiwirman Saputra、通称ハンディ)の日本初となる個展「物質について」が東雲のTOLOT/heuristic SHINONOMEで開催されることが決定した。キュレーターは美術評論家のエニン・スプリヤント、監修は森美術館館長・南條史生。

 

ハンディウィルマン・サプトラは1975年生まれ。インドネシアの現代アートを語るうえで欠かせないアーティストグループ「Jendela Art Group」(※)の創設メンバーの一人であり、現在世界のコレクターから注目されるアーティストでもある。学生時代より一貫して「物質」=素材に関心を持ち、対象を深く観察することでそのものに内在する本質を顕在化させることに注力してきたハンディ。しばしば登場する素材には綿の塊、ぼろ切れ、糸くず、人毛、黒光りするゴミ袋や破棄された工業製品などがあり、予想外の組み合わせから驚きとユーモアに満ちた作品を生み出している。

 

今展では過去20年にわたるアーティストの芸術表現の発展を、主に5つのセクションに分けて14点で紹介。オブジェ、立体彫刻、ペインティング、写真など多岐にわたるメディアの作品を一望するとともに、ハンディの原点ともいえる小さなオブジェや今展のために制作した新作2点も発表。世界のアートコレクターから注目され、東南アジアで最も人気のある作家の一人であるハンディの全貌を概観できる貴重な機会だ。

 

なお今展ではインドネシア語と日本語のバイリンガルの限定カタログも発行。作家にとって初のモノグラム・カタログとなり、今展出品作以外の作品もカラーで写真で多数収録されるという。

 

※Jendela Art Group・・・インドネシア語で「窓」を意味する。1997年にインドネシア芸術院ジョグジャカルタ校の西スマトラ出身学生6名が集まり結成。特定の芸術的方向性やマニフェストを持たず、自分たちのオルタナティブ・スペースで実験的な作品を作り、批評し合い、生活するという活動を行ってきた。

 

 

 

【会期】2015年6月12日(金)~7月25日(土)

【会場】TOLOT/heuristic SHINONOME(東京都江東区東雲2-9-13 2F) 

【休廊】日・月曜・祝日

【開廊】11:00~19:00

【料金】無料

【関連リンク】TOLOT/heuristic SHINONOME

 

■オープニング・レセプション ※アーティスト来日

【日時】6月12日(金) 17:00~19:00

 

 


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