吉岡徳仁展―トルネード
昭和58年に開館し、2014年12月から改修のため休館していた佐賀県立美術館が7月2日にリニューアル・オープン、その記念展として世界的デザイナー・吉岡徳仁の個展を開催する。
吉岡徳仁は1967年佐賀県生まれ。桑沢デザイン研究所を卒業後、倉俣史朗や三宅一生のもとでデザインを学び、2000年に自身のデザイン事務所を設立。そのデザインは自由かつ大胆で、実験的な手法で生み出された作品の数々は国内外で多数の賞を受賞するとともに、ニューヨーク近代美術館やポンピドゥー・センターなど世界の主要美術館に収蔵されている。近年では2011年にガラスのベンチ「Water Block」がパリ・オルセー美術館の印象派ギャラリーに設置されたほか、2015年4月には京都・将軍塚青龍殿に「ガラスの茶室―光庵」を出現させたことが記憶に新しい。
九州初の個展となる今展では、リニューアルした佐賀県立美術館の展示室に、吉岡の代表作のひとつである、200万本を超えるストローを使った大規模なインスタレーション「TORNADO」が出現。さらに2001年に発表された紙の椅子「Honey-pop」、ガラスのベンチ「Water Block」、自然構造によって生み出された結晶の椅子「VENUS」など、代表的な作品群を展示する。
【会期】2015年7月2日(木)~8月2日(日)
【会場】佐賀県立美術館(佐賀市城内1-5-23)
【TEL】0952-24-3947
【休館】月曜、ただし7月20日は開館、翌日21日休館
【開館】9:30~18:00
【料金】無料
【関連リンク】佐賀県立美術館
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